茶道具を選ぶ時はおもてなしの心で!茶道具に関する雑学を紹介

茶道具の雑学としては、茶道が日本国内で完成を見たまでの概略を抑えておくのは有益です。
日本国内に茶が初めて入ってきたのは遣唐使を通じてのことでした。
禅宗の寺院で喫茶の風習は紹介され、禅宗に帰依した武士や承認を通じて広く喫茶は伝播していきます。
室町時代には幕府の重要な典礼に位置付けられ、八代将軍足利義政が京都東山に茶室を初めて作りました。
その後、従来の茶道を簡素化した「わび茶」を千利休が完成させて、茶道具も注目をあつめることになったわけです。
茶道具はすべて日本製で揃える方が良い?
茶道やお茶会の世界では、お茶やお茶菓子の美味しさを楽しむだけではなく、古来から続く伝統的な所作も重要な要素です。
マナーを守って参加するのに加えて訪れたお客様を心からもてなし、静寂の中で高貴な時間を過ごすことができます。
そこには精神性を重んじる文化があり、茶道やお茶会には欠かせないものです。
そのような事情から使用する茶道具にも徹底的にこだわり、可能であれば日本製で揃えたいという方が多い傾向にあります。
どの国の製品でも茶道やお茶会を行うには機能としては一切問題ありませんが、伝統文化や精神性と言う観点から見てみると、それに則った茶道具を使用することも大切です。
職人の丁寧な手作業により作られた美しくも機能性を備えている茶道具を使用することで、伝統美に思いを馳せながらお茶やお茶菓子を堪能することで、日本の伝統文化が完結します。
様式を重んじる世界だからこそ、使用する茶道具がどこから伝来されたものなのかも大切です。
高品質な茶道具を使うと味も美味しくなる?
お茶は世界で最も人気のある飲み物のひとつで、お好きな方を多いのではないでしょうか。
カフェインやポリフェノールが豊富に含まれており、カフェインは脳を覚醒させる効果があり、ポリフェノールは抗酸化作用や抗がん作用などさまざまな健康効果が期待されています。
その美味しさは、その独特の味わいと香りにあり、茶葉の種類や淹れ方、水の質などによって大きく異なります。
しかし、その美味しさを引き出すのに高品質な茶道具を忘れてはなりません。
茶道具は単なる道具以上の存在です。
茶室に飾られたり手に取るときの手触りや重さ、材質などから感じられる品質や風合いがお茶の味わいにも影響を与えると言われています。
高品質な茶道具は、丹念な職人の手によって作られその美しさと機能性が一体となって茶の深い世界観を引き立て、茶道の本質を引き出し、お茶を点てる行為をより深いものとして楽しむ手助けとなります。
お茶の味わいを一層豊かにするためにも茶道具の選択には注意を払いたいものです。
茶道具のメンテナンスは素人でも可能?
茶道具は少しでも長持ちさせるために、あるいは清潔に利用するために、使い終わったらメンテナンスをするのがおすすめです。
陶器や磁器で造られたものは中性洗剤などを使用して、スポンジで軽く擦って汚れを落とします。
しつこい茶渋が付いている場合は中性洗剤を入れた容器に漬け置きしてから洗うのも効果的です。
木を原材料に漆塗りなどがされている茶道具の場合は、柔らかい布で軽く拭く程度に留めて、堅い素材で強く擦るのは避けるのが賢明です。
これらは素人でも簡単に行えるものですが、著しく傷が付いたり漆塗りが剥がれてしまった場合などはそうも行きません。
そんな時は専門業者の職人に依頼して、メンテナンスをしてもらう方法があります。
傷を埋めたり漆塗りをやり直すことで、新品同様によみがえらせることも可能です。
日頃から丁寧に取り扱ったり、しっかりとお手入れをすることで末永く使用し続けることが可能なのも、伝統的な製法で造られた茶道具ならではの良さです。
茶道具の耐久性はどれくらいなのか?
茶道具の耐久性は、その材質や製造方法、使用頻度などによって異なります。
一般的には高品質な道具は適切な保護と手入れが行われれば長期間にわたって使用することができます。
特に陶器や磁器などの陶磁器製品は、適切な取り扱いがされれば数十年以上も持続することがあります。
一方で漆器や竹製品などは経年劣化が進むこともあり、こうした茶道具はこまめなメンテナンスが必要です。
使用頻度にも影響されます。
頻繁に使用される茶碗や茶杓などは、摩耗や傷がつきやすくなるため、比較的短い期間で交換や修復が必要となることがあります。
飾り棚に並べられるような装飾用の道具は、あまり使用されず飾り物としてのみ扱われるため、長い間その美しさを保ち続けることができるかもしれません。
耐久性は適切な取り扱いと手入れに大きく依存するということです。
定期的な清掃や保管方法の工夫などが、茶道具を長く美しく保つために重要です。
茶道の精神に則った丁寧な扱いが、茶道具の寿命を延ばす鍵となるでしょう。